TSST(Telephone Standard Speaking Test)とは株式会社アルクが運営する、電話で15分で受験できる英語スピーキングテストです。
TSSTの概要はリンク先をご確認ください。
このページでは、TSSTのスピーキングテストの過去を解いてみます。参考にしていただければと思います。
2つの事柄の比較問題とは
TSSTでは、10問の設問に各45秒で回答をします。10問のうち、だいたい1問くらいは「2つの事柄の比較」問題が出題されます。
「2つの事柄の比較問題」の設問例
・公共交通機関で移動することに比べてマイカーを使う利点はなんだと思いますか。
・電子マネーと現金での支払い、一番の違いはどこだと思いますか。
・電子辞書と紙の辞書どちらがどのように利点があると思いますか。
・学生と社会人の休日のすごし方の違いを説明してください。
「2つの事柄の比較問題」の対策として、本番は時間がないため難しいと思いますが、練習の際には比較表を作成して見ると良いと思います。また、どの順番に話すかもあらかじめ決めておくとスムーズに回答に入れるでしょう。
実際に解いてみよう
「2つの事柄の比較問題」などの論理構造がしっかりしている題材は、結論、理由などの述べる論理的な回答が必要になります。また、比較問題はそれぞれの概要を両者を比較しながら述べて、どちらが良いかを理由を挙げて論理的に説明するのが良いと思います。(問題によっては、どちらが良いか指定されている問題もあります。)
例えば、以下のような「型」をあらかじめ用意しておくべきです。
① 結論を述べる(ex.AはBと比較して優れていると私は考えています。)
② その理由・根拠を述べる (ex.Aは〇〇という点でBよりも優れています。)
③ その根拠を掘り下げる(ex.例えば、〇〇という場面でAはBより優れています。)
④ (時間がある限り)②と③を繰り返す
⑤ 最後に結論を述べる
論理的な回答を求められる設問ですので、テンプレートを作っておくなどの対策を行うことが可能な問題です。
では、実際に回答してみます。私なら以下のような回答をします。今回は、「一人で仕事をするのと、チームで仕事をするのはどちらが好きですか。その理由も教えてください。」という質問に回答したいと思います。
まず、比較表を作成してみましょう。単なる違いについての回答ですが、「メリット」と「デメリット」で考えた方がわかりやすいと思います。
メリット | デメリット | |
一人で仕事 | ・自分のペースでできる ・他人を気にする必要がない | ・助けを求められない ・一人では限界がある |
チームで仕事 | ・手分けできる ・個人の得意な分野を引き出せる | ・気を使わなければならない |
設問では、「どちらが好きか」となっているので、どちらか一方を選択して、もう片方と比較しながら好きな理由を説明すると良いでしょう。
では、以下が回答例です。
①Some people say that they like to work alone. However, I like working as a team. I think working with a lot of members is more effective.
②First of all, we can do several things at a same time. For example, one of our members can print out documents while the other members can staple them together. We can finish our task in a shorter time.
③Secondly, we can make use of what we’re good at when we work as a team. For example, people who are good at designing can be in charge of drawing an illustration. People who are good at typing do tasks with a computer.
④For these reasons, I think working with a team is more effective, so I like it.
実際にこの文章を考えながら45秒ですべて話すのはかなり難易度が高いと思います。しかし、暗記していれば、45秒くらいで回答が可能だと思います。
この例題で使える単語・表現
「一人で仕事をする」: work alone, work individually, work by oneself
「チームで仕事をする」: work as a team
「ホッチキスする」: staple
「〜を担当する」: be in charge of 〜, be responsible for〜
瞬間的に英語が出てくるようになるためには、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」がオススメです。学習にお役立てください。
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