スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式でのスピーチ

スピーチ

アップルの創業者として有名なスティーブ・ジョブズの伝説のスピーチは、誰でも一度は聞いたことがあると思います。

有名過ぎてYouTubeで動画が上がっていますので、是非英語の勉強も兼ねて聞いてみましょう。

出典『Stanford University channel on YouTube』

では、このスピーチに関して、紹介していきます。このスピーチは大きく以下の3つのパートで構成されています。

①”connecting the dots”(点と点を繋げる)
②”Keep looking (for what you love). Don’t settle.”(常に探し求めなさい。落ち着いていてはいけない。)
③”Stay hungry, Stay foolish”(ハングリーであり続けろ。愚か者であり続けろ。)

 

“connecting the dots”(点と点を繋げる)

スティーブ・ジョブズは、最初のパートは、”connecting the dots”(点と点を繋げる)について話しています。

直訳すると「点と点を繋げる」と言っていますが、意味合い的には、「点と点を繋がる」です。「点」は「出来事」のような意味で使っています。

スティーブ・ジョブズはこのスピーチの中で、一見なんの関係のないものであっても、過去を振り返ると、それらには繋がりあると語っています。また、iPhoneを生み出したスティーブ・ジョブズですら、将来を見据えて点と点を繋ぐことはできないと言っています。

つまり、点と点が将来繋がるということ(どんな出来事も将来、役に立つこと)を信じて、興味を持ったものに全力で取り組むしかないということです。

スティーブ・ジョブズは、その例として、大学を中退した後に、その美しさに惹かれて受けていたカリグラフィーの授業が、MACのコンピュータの開発に繋がった話を挙げています。パソコンでアルファベットを打つと文字によって幅が違います。

例えば、「e」と「i」は以下の通り文字幅が異なります。
「e」
「i」
このように文字幅を文字によって変えることで、読みやすく洗練された文章を書けるようになりました。また、その後生み出された全てのパソコンはこの書体を導入しています。

その他にも、自ら創業したアップルをクビになったことでさえ、その当時は気づかなかったけど、最終的には将来に繋がったと語っています。アップルをクビになったお陰で、『トイストーリー』を生み出したことで有名なピクサーを創設できたのです。
このスピーチを改めて聞いて、一見無駄に思えるようなことであって、様々なことに興味を持ち続け、追求していくことが大切だと思いました。

 

“Keep looking (for what you love). Don’t settle.”(常に探し求めなさい。落ち着いていてはいけない。)

人生において時には辛いことがあると思います。しかし、それでも信念を失ってはいけないとスティーブ・ジョブズは言います。

そのような辛い時を乗り越えるには、自分にとって真に好きな物が必要なのです。それは仕事であっても、結婚であっても何でも良いのです。スティーブ・ジョブズはアップルをクビになった際、自分の仕事が好きであったことが支えになったと語っています。

そのため、私たちは自分自身が何が好きなのかを知る必要があります。そのためには、常に探し求める必要があります。

みなさんもこれを機会に真に重要な物を探し始めてみましょう。

 

“Stay hungry, Stay foolish”(ハングリーであり続けろ。愚か者であり続けろ。)

最後のパートでは「死」について語っています。もうすぐ死ぬと意識することは、最大の選択をするための道具として使えます。なぜなら、死を意識すると、失うことへの意識を排除することが可能だからです。

つまり、その日が人生最後であるかように毎日生きれば、毎日、最善の選択をすることができます。

「時間は有限であるため、他人の人生を生きて時間を無駄にしてはいけません。」とスティーブ・ジョブスは言います。

周りに流されたり、本来やるべきをしていないのは、人生を無駄にしていることになります。日本の社会は、他人のためにやることが美とされてきました。確かに、この考え方は大変素晴らしいことではありますが、自己を犠牲にして最終的に後悔するではダメだと思います。

特に重要な局面では、自分自身が望む道に進まなければきっと後悔するでしょう。皆さんも貪欲に自分の望むものを獲りに行きましょう。

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