TOEIC試験攻略法(Part2)質疑応答問題(リスニングテスト)

TOEIC

リスニングのPart2の質疑応答問題では、英文が一つ読まれて、それに応答する英文3つから最も適切なものを選択するリスニング問題です。3つの応答文がそのまま選択肢になります。また、このパートでは問題用紙には英文がなく、音声のみで選択肢が読まれることが特徴です。問題は現在25問出題されます。

Part2 質疑応答問題の攻略法

疑問文の種類

このパートで8割は「一般疑問文」か、「疑問詞を使った疑問文」のどちらかを使われています。8割くらいを稼ぎたければ、この2つをまず押さえましょう。

一般疑問文

一般疑問文とは、「Yes」と「No」で回答する疑問文です。したがって、普通に考えれば一般疑問文の解答は、「Yes」と「No」で答える形になっているものになります。しかし、TOEICでは、一般疑問文への回答が「万能選択詞」になっていることが多くあります。なお、この「万能選択肢」については、後ほど解説しますので、そちらをご覧ください。

例えば、「Do you like apples?」などが一般疑問文です。通常は、「Yes, I like apples.」や「No, I don’t like apples.」などと回答されます。

  

疑問詞を使った疑問文

疑問詞とは、一般的には5W1Hと呼ばれる、When(いつ)、Where(どこで)、Who(だれが)、What(なに)、Why(なぜ)、How(どのようにして)から始める疑問文のことを言います。

ほとんどの場合、疑問詞は文頭に使われるため、リスニングでも最初の1語に全神経を集中させましょう。多くの問題は、文頭の疑問詞さえ聞き分けられれば、全体の内容を理解していなくても正解にたどりつけます。

特には、WhereとWhenあたりの聞き分けが難しいため、そこを狙った問題が多いと思います。

事例(WhereとWhenの混同を狙った引っかけ問題)

(最初に放送される1文)

Where is the meeting held?
(「その会議はどこで行われますか?」)

(「WhereをWhenと混同することを狙った引っかけ」を使った選択肢)

It will start in two minutes.
「2分後に始まります。」

(全く引っかけのない正解の選択肢)

On the second floor.
「2階で行われます。」

⭐️(Whenを想定した回答になっているけど、Whereでも正解の選択肢)

We don’t have any meeting today.
「今日、会議はありませんよ。」

  

Part2特有の引っかけ問題

このパート特有の引っかけ問題があります。これを知っているだけで、俯瞰して問題に取り組めるので、少なくとも頭の片隅にでも入れておくと良いです。

万能の選択肢

万能選択肢とは、「どんな会話においても成り立つ回答をした選択肢」です。著者が使っている用語です。最も有名なのは、「I don’t know.」です。「彼は新人ですか?」、「彼は誰ですか?」、「彼はいつ来ますか?」、「彼は何時に来ますか?」のような疑問に対して、全て「I don’t know.」という回答は成り立ちます。

万能選択肢の一覧

万能選択肢和訳
I don’t know.知りません。
That would be great.それは良いですね。
I hadn’t heard about that.それについて聞いていませんでした。
I’ll speak with 〇〇.〇〇と相談します。

 

遠回しお断り回答

遠回しお断りとは、文字通り「遠回しに断るような回答」です。例えば、「今度の金曜日の会議に出て欲しいのですが?」という質問に対して、「金曜に出張があります。」のような回答が「遠回しお断り」に当たります。

日本語で聞くと当たり前なので、余裕に思えるのですが、英語で聞くと意外に間違える方が多いです。これは、英語で聞くと、全く異なる話をしているように聞こえるからです。

なお、絶対ではありませんが、「遠回しに断るような回答」を使った選択肢は正解である可能性が極めて高いです。(裏の裏をかく問題もありますが)

実際の出題を参考に事例を作成してみました。慣れていけば、「遠回しに断るような回答」だと気づくようになります。

事例1

(最初に放送される1文)

I’d like you to attend the meeting next Friday.
(「今度の金曜日の会議に出て欲しいのですが?」)

(「遠回しに断るような回答」を使った選択肢)

I’m out of the town that day.
「その日は街にはいません。(だから、会議に出れません。)」

事例2

(最初に放送される1文)

Let’s go on to finish this report.
(「このまま続けて、レポートを終わらせよう!」)

(「遠回しに断るような回答」を使った選択肢)

I really need a break.
「本当に休憩が必要です。(だから、このまま続けたくないです。)」

事例3

(最初に放送される1文)

Do you want to see the apartment?
(「アパートを見たくないですか?」)

(「遠回しに断るような回答」を使った選択肢)

I’ve found the room already.
「もう部屋を見つけた。(だから、アパートを見る必要はありません。)」

事例4

(最初に放送される1文)

Where should I store these documents?
(「これらの書類はどこにしまうべきですか?」)

(「遠回しに断るような回答」を使った選択肢)

Taro is responsive for those.
「太郎がそれらを担当しています。(だから、太郎に聞いて。)」

または

I don’t work on that account.
「その顧客の担当していません。(だから、分かりません。)」

事例5

(最初に放送される1文)

Should I send this document now, or wait until next week?
(「この書類を今送った方が良いですか?または来週まで待つべきですか?」)

(「遠回しに断るような回答」を使った選択肢)

ActualIy I’ve already sent it.
「実は既に私が送りました。(だから、送らなくて良いですよ。)」

事例6

(最初に放送される1文)

What time did you book the table for?
(「何時に席を予約しましたか?」)

(「遠回しに断るような回答」を使った選択肢)

Did’t you book it?
「あなたが予約していないの?(だから、そもそも予約していないよ。)」

事例7

(最初に放送される1文)

Do you have time to talk?
(「話す時間ありますか?」)

(「遠回しに断るような回答」を使った選択肢)

I’m leaving in five minutes.
「私は5分で出かけます。(だから、お話する時間はわずかしかありません。)」

 

似たような発音の単語を用いた引っかけ問題

最初に放送される一文に入っている単語と似たような発音単語を選択肢に入れて、受験生を引っかける問題です。なお、絶対ではありませんが、似たような発音の単語が入った選択肢は正解でないことがほとんどです。(裏の裏をかく問題もありますが)

例えば、最初に放送される一文が、「Where is your apartment?」(「あなたのアパートはどこですか?」)だった場合に、引っかけの入った回答は、「I did’t make an appointment.」(「アポを取っていません。」)です。アパートメントとアポイントメントを引っかけた問題です。

似たような発音の単語を用いた引っかけ問題で使われる単語

単語1単語2
paper(髪)percent(パーセント)
apartment(アパート)appointment(アポイント)
street(道)straight(まっすぐ)
glass(ガラス)class(クラス)
movie(映画)move(動く)
lead(導く)read(読む)
write(書く)right(正しい)
file(ファイル)fine(大丈夫)
helpful(助けになる)help(助ける)
carpet(カーペット)car(車)
cold(寒い)call(呼ぶ)
factor(要素)factory(工場)

 

総称を用いた引っかけ問題

最初に放送される一文に入っている単語の総称を使った選択肢を入れて、受験生を引っかける問題です。反対に、最初に放送される一文に入っている総称を使って、選択肢でその個別の例を入れて引っかける問題もあります。なお、絶対ではありませんが、似たような発音の単語が入った選択肢は正解でないことがほとんどです。(裏の裏をかく問題もありますが)

例えば、最初に放送される一文が、「Could you tell me how much is this chair?」(「この椅子がいくらか教えていただけますか?」)だった場合に、引っかけの入った回答は、「Foniture is on the second floor.」(「家具(売り場)は2階にあります。」)のような問題があります。「椅子」という単語だけを聞こえた受験生に対して、「家具」という総称を入れて、単語だけに反応して誤回答を引き出しています。

総称とその具体例を集めてみました。

総称英語単語例
乗り物vehiclecar bus train
機器devicecellphone PC
楽器instrumentguitar
器具instrumentmicroscope
装置equipmentcamera projector
書類paperdocument
書類reading materialdocument
挨拶するgreetshake hands, exchange cards
商品merchandisefood, book, anything is OK
働くworkcook, sell, make
家具furniturechair, desk

同じ単語の引っかけ問題

最初に放送される一文に入っている単語と同じ単語を選択肢を入れて、受験生を引っかける問題です。なお、絶対ではありませんが、似たような発音の単語が入った選択肢は正解でないことがほとんどです。(裏の裏をかく問題もありますが)

book(予約する)book(本)

 

その他の疑問文や平叙文(応用)

一般疑問文と疑問詞を使った疑問文以外にも、「否定疑問文」、「付加疑問文」、「関節疑問文」、「選択疑問文」があります。あと、一部「平叙文」があります。

 

否定疑問文

否定疑問文とは、”Don’t you like apple?”(リンゴ好きじゃないの?)のように、否定形をとった疑問文のことです。日本語と「はい」「いいえ」が逆になるから、日本人は苦手意識があると言われています。しかし、TOEICの問題に正解することのみを考えれば、否定形(not)を無視すれば大丈夫です。つまり、”Do you like apple?”(リンゴ好きですか?)と聞かれていると同じ返答になります。

返答の仕方を具体的に見ていきましょう。日本語と英語で以下のように異なります。
 ○肯定する(好きである)場合
   日本語:いいえ、好きです。
   英語 :はい、好きです。(Yes, I do)

 ○否定する(好きではない)場合
   日本語:はい、好きではないです。
   英語 :いいえ、好きではないです。(No, I don’t)

したがって、英語の場合、一般疑問文でも同じ返答になります。問題を解く際には、notを無視して、返答を考えましょう。難しく考え過ぎないことが重要です。

  

付加疑問文

付加疑問文とは、話者が相手に「〜ですよね?」「〜ではないですよね?」と確認をしたり、同意を求めたりするときに使うものです。”Do you like apple, don’t you?”(リンゴ好きだよね?)付加疑問文の回答の仕方も、先ほど説明した否定疑問文と同じです。

前半の”Do you like apple?”だけであると認識して回答すればOKです。

 

間接疑問文

間接疑問文とは、疑問詞を使った疑問文をメインの文の中に入れた文のことを言います。直接疑問文に比べて丁寧な表現になります。

例えば、”Where are you from?”という疑問文を丁寧にするために、”Can I ask where you are from?”という風に”Can I ask〜”に入れ込みます。和訳すると「どこ出身か聞いても良いですか?」この場合、純粋に文法通りに答える”Yes, it’s O.K.”「いいよ」になりますが、日本語と同様、入れ子の部分だけに注目して、”I’m from Tokyo.”「東京出身です」と回答するのが一般的です。

したがって、入れ子の部分のみに着目すれば回答できます。

 

選択疑問文

選択疑問文とは、2つ以上のものを挙げて、どちらか選択を問う問題です。例えば、”Do you like A or B?”「AとB、どっちが好きですか?」のような疑問文があります。

通常で「Aの方が好きです。」「 Bの方が好きです。」を回答することになります。

しかし、TOEICテストの場合は、純粋に答えさせる問題は少なく、「AでもBでも構わない」「AもBもダメ」「AとB以外」「質問者に選んでもらう」などの回答のパターンもあります。会話として成り立っているため、これらも正解になります。

 

平叙文

平叙文とは、疑問文でない文です。命令文や依頼文などがあります。例えば、”Please wait for another two minutes”などがあります。”It’s OK.”や”Take your time.”など、回答は様々なものがあります。

  

 

コメント

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