“except〜” “besides〜” “other than〜”「〜以外」の違いと使い方

英語表現

「〜以外」という意味の表現は、”except〜” “besides〜” “other than〜“という3つあります。それぞれニュアンスや意味が少しずつ異なります。ネイティブでない方はなかなか使い分けるのも難しいかもしれません。このページでは、”except〜” “besides〜” “other than〜“の3つの意味と使い方について解説します。

 

“except〜”の意味と使い方

except~“は、~以外、〜を除いてという意味で使われ熟語です。”except~“は、「排除」のイメージを持った表現です。この表現を使う際には、文が以下のいずれかである必要があります。

①「全体」を示す文
②「無」を示す文

これだけでは、理解が難しいと思いますので、具体的な例文を見ていきましょう。

We are all good at singing except me.
「私を除いて、私たちはみんな歌が上手です。」

No one of us is good at singing except me.
「私を除いて誰も歌が上手ではありません。」

1つ目の例文では、「みんな」=「歌が上手」という全体を示して、その上で、例外となる「私」=「歌が上手ではない」を示しています。

2つ目の例文では、「みんな」=「歌が上手ではない」というを示して、その上で、例外となる「私」=「歌が上手」を示しています。

逆にいうと、「全体」と「」となる文に使われるため、”except〜”を用いる文には、必ず”every” “all” “any” “no” “whole” “never” のように「全体」と「」の概念を持つ単語が使われます。

 

なお、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、説明する形式上「全体」と「」の2つに区分けしましたが、「」も「みんな〜でない」という意味で共通のため、「全体」として捉えることも可能です。

参考

except〜”は”except for“のように、以下のとおり”for”をつける場合があります。

◯「except」のみ可能な場合
 ✔ 「that」「wh節」「if」などが後に通常の文章が続く場合
 ✔ 「in」「at」「on」など前置詞が来る場合
 ✔ 「except if」は「…でない限り」「unless」と同義
 ✔ 「except (that)」は「…ということを除いて」
◯「except for」のみ可能な場合
 ✔ 文章が”全体”や”無”という概念を持っていても、文頭では「except for」
 ✔ 特定な人や物、単一な事象について述べる文章では「except for」

Except for me, we are all good at singing.
「私を除いて、私たちはみんな歌が上手です。」

 

“besides〜”の意味と使い方

“besides〜”は、~に加えて、〜の他にという意味で使われ熟語です。”except~“は「排除」のイメージでしたが、“besides〜”は、「プラス、追加」のイメージを持った表現です。どちらの表現も「以外」という同一の和訳ですが、ニュアンスは大きく異なるので注意が必要です。

また、“besides〜”前置詞または副詞ですので、その点も注意が必要です。

The other members are good at singing besides me.
「私に加えて、他のメンバーも歌が上手です。」
  =「みんな歌が上手」

この例文でご理解いただけると思いますが、”except~“と“besides〜”で全く異なる意味になりました。

 

“other than〜”の意味と使い方

“other than〜”は、~を除く、〜に加えてという両方意味で使われ熟語です。except~“の「排除」のイメージと、“besides〜”の「プラス、追加」のイメージを持った表現です。

どちらの意味を持っているため、大変使いやすい表現になっています。したがって、どちらを使うべきか迷った際にも使える表現です。しかし、穿った見方をすると、誤解を受ける可能性もありますので、注意して使う必要もあると思います。

●排除のイメージの場合

We are all good at singing other than me.
「私を除いて、私たちはみんな歌が上手です。」

●追加のイメージの場合

The other members are good at singing other than me.
「私に加えて、他のメンバーも歌が上手です。」
  =「みんな歌が上手」

 

 

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