TSST(Telephone Standard Speaking Test)とは株式会社アルクが運営する、電話で15分で受験できる英語スピーキングテストです。
TSSTの概要はリンク先をご確認ください。
このページでは、TSSTのスピーキングテストの過去を解いてみます。参考にしていただければと思います。
2つの事柄の比較問題とは
TSSTでは、10問の設問に各45秒で回答をします。10問のうち、だいたい1問くらいは「2つの事柄の比較」問題が出題されます。
「2つの事柄の比較問題」の設問例
・公共交通機関で移動することに比べてマイカーを使う利点はなんだと思いますか。
・電子マネーと現金での支払い、一番の違いはどこだと思いますか。
・電子辞書と紙の辞書どちらがどのように利点があると思いますか。
・学生と社会人の休日のすごし方の違いを説明してください。
「2つの事柄の比較問題」の対策として、本番は時間がないため難しいと思いますが、練習の際には比較表を作成して見ると良いと思います。また、どの順番に話すかもあらかじめ決めておくとスムーズに回答に入れるでしょう。
実際に解いてみよう
「2つの事柄の比較問題」などの論理構造がしっかりしている題材は、結論、理由などの述べる論理的な回答が必要になります。また、比較問題はそれぞれの概要を両者を比較しながら述べて、どちらが良いかを理由を挙げて論理的に説明するのが良いと思います。(問題によっては、どちらが良いか指定されている問題もあります。)
例えば、以下のような「型」をあらかじめ用意しておくべきです。
① 結論を述べる(ex.AはBと比較して優れていると私は考えています。)
② その理由・根拠を述べる (ex.Aは〇〇という点でBよりも優れています。)
③ その根拠を掘り下げる(ex.例えば、〇〇という場面でAはBより優れています。)
③ (時間がある限り)②と③を繰り返す
④ 最後に結論を述べる
論理的な回答を求められる設問ですので、テンプレートを作っておくなどの対策を行うことが可能な問題です。
では、実際に回答してみます。私なら以下のような回答をします。今回は、「マイカーで移動することに比べて交通機関を使う利点はなんだと思いますか。」という質問に回答したいと思います。
まず、比較表を作成してみましょう。
メリット | デメリット | |
公共交通機関 | 時間が読める 本が読める | 始発・終電がある (駅近でないと)歩く必要がある (人身事故など)止まることがある 満員だと苦痛 |
マイカー | 好きな時間に出発できる 寄り道が可能(買い物など) 雨に濡れない 食事が可能 | 飲酒運転ができない 時間が読めない(渋滞など) 事故のリスク |
上記の表の「公共交通機関」のメリットと「マイカー」のデメリットに適宜触れて、「公共交通機関」の方が優れていることを述べましょう。焦ると「マイカー」に触れ忘れることがあるの注意が必要です。
では、以下が回答例です。
①I prefer to use public transportations such as trains or buses. I have several reasons for this.
②First of all, I can make an accurate schedule if I use public transportations, because public transportations in Japan are very punctual. They usually arrive on time.
③Some people might say that trains and buses have a possibility to come late. However, even so station attendants or bus drivers tell us how much trains or buses are going to be late. So we can reschedule.
④Secondly, I can do what I want to do on the trains or buses. I can do my work with my laptop, I can read a book or I can play a game with my smart phone, while what I can do is limited when I’m driving.
⑤For these reasons, I think using public transportations is much more convenient for me than driving my car to somewhere.
実際にこの文章を考えながら45秒ですべて話すのはかなり難易度が高いと思います。しかし、暗記していれば、45秒くらいで回答が可能だと思います。
この例題で使える単語・表現
「正確な予定を立てる」 : make an accurate schedule
「時間通りである」 : punctual
「駅員」 : station attendant
「制限される」 : be limited, be restricted
瞬間的に英語が出てくるようになるためには、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」がオススメです。学習にお役立てください。
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